問いかけが心に刺さる『君たちはどう生きるか』の話
「どうして自分ばっかりうまくいかないんだろう…」
「正しいことって、誰が決めるの?」
そんなふうに、何かに迷ったときにこそ手に取ってほしい一冊。
それが、吉野源三郎の名作『君たちはどう生きるか』です。
■ どんな本?
主人公は中学生のコペル君。
彼が日々の出来事を通して、「人としてどう生きるか」という
普遍的なテーマに向き合っていく物語です。
彼の体験を見守る「おじさん」は、ノートに
人生のヒントを記してくれていて、
それがとてもあたたかく、深い。
まるで、自分自身が語りかけられているような感覚になります。
■ 心に残ったことば
「人間はね、他人の不幸の上に、自分の幸福を築いてはいけないんだよ。」
この一言に、ハッとさせられました。
どれだけ正しそうなことでも、
“どんな気持ちでそれを選んだのか”が大事なんだと、気づかされます。
■ こんな人に読んでほしい
- 周りと比べて落ち込むことがある人
- 「正しさ」に疲れてしまった人
- 誰かに相談したいけどうまく言えない人
この本は「答え」をくれるのではなく、
「問い」を投げかけてくれる本です。
そして、その問いは、じわじわと自分の中に残り続けます。
■ 読み終えて感じたこと
読んでいる途中、何度もページを閉じて考え込みました。
でもそれは、「心が動いた証拠」だと思います。
押しつけがましくなく、
でも、ちゃんと自分の内側に響いてくる。
まるで、静かに背中を押してくれるような一冊でした。
■ 一言でまとめるなら?
「迷っていい。でも、その先を考える勇気を持とう。」
そんなメッセージを、やさしく伝えてくれる本です。
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