【就活×心理戦ミステリー】“一番ウソをついているのは誰?”『六人の嘘つきな大学生』書評

ミステリー

「この中に“本物の嘘つき”がいる」
ーー舞台は就職最終面接前夜。全員が嘘を抱え、暴かれる6人の秘密。
驚愕の真相と、心を抉るラストに読み終わった後もしばらく動けなかった。


◆ あらすじ(ネタバレなし)

就職活動の最終選考に残った6人の大学生たち。彼らはそれぞれ異なるバックグラウンドを持ち、同じ企業のインターンでチームを組むことに。
ある日、最終面接を翌日に控えた彼らのもとに、「この中に嘘をついている人物がいる」という“内部告発文”が届く。

告発に書かれていたのは、6人それぞれの“過去”と“疑惑”。
誰が嘘をついているのか? 告発文は本物なのか?
疑心と暴露の応酬の末に明らかになる、衝撃の真実とは…。


◆ 感想:この小説が刺さる理由

  • 「人はなぜ嘘をつくのか?」という普遍的な問い
    誰もが自分をよく見せたくて、時に嘘をついてしまう。読んでいくうちに、自分もまた“嘘つきな大学生”のひとりかもしれない…そんな気持ちにさせられます。
  • 伏線の張り方が巧妙で、一気読み必至
    誰の告発も真に思えるのに、どこか違和感がある。その違和感がすべて繋がる瞬間、鳥肌が立ちました。
  • ラストの展開に心を持っていかれる
    真実が明かされた瞬間、予想を超える切なさと温かさが残ります。「あの言葉」は、ずっと胸に残ります。

◆ こんな人におすすめ

  • 就活や人間関係に悩んでいる人
  • 心理描写が巧みなミステリーが好きな人
  • 「人間の弱さと強さ」に触れたい人

◆ 印象に残った言葉

「正直者が損をするなんて、おかしいと思わない?」
→ 誰もが一度は思ったことがある、その感情にぐっときました。


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