【嘘と正義の間で揺れる】

ミステリー

『原因において自由な物語』を読んで考えたこと


「その嘘は、誰かを守るためだった」
「それでも許される嘘と、許されない嘘がある」

読むたびに問いが浮かんでくる。
正しさとは? 嘘とは?

五十嵐律人さんの『原因において自由な物語』は、
ただの法廷ミステリーではなく、
“正義”と“許し”をめぐる物語でした。


📘 あらすじ(ネタバレなし)

ある中学校で、生徒が転落死。
遺族は学校と関係生徒を訴える裁判を起こします。

証言は食い違い、
登場人物たちはみな“何か”を隠している。

嘘と真実の境界で揺れる裁判劇。
読むほどに「自分だったらどうする?」と問いかけられる物語です。


✍️ 読んで心に残ったこと

■ 嘘って悪なのか?

誰かを守るための嘘。
自分を守るための嘘。

登場人物たちの嘘には、理由がありました。
それがリアルで、苦しくて、考えさせられる。


■ “正しさ”は人の数だけある

法廷で語られる“事実”は、
時に誰かの主観や記憶に左右される。

だからこそ、
「本当の正義ってなんだろう?」
と、深く心に刺さりました。


■ 心に静かに残る痛み

この本は、派手さよりも余韻。
登場人物の葛藤が静かに波のように残る。

読後、ふっと深呼吸したくなるような読書体験でした。


✅ こんな人におすすめ

  • 嘘と正義にテーマを感じたい人
  • 社会派のミステリーが好きな人
  • 法律・裁判にリアリティを求める人
  • 『六人の嘘つきな大学生』が好きな人にも刺さるかも

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📝 最後にひとこと

この本に登場する人物たちは、みんな不完全です。
でも、その不完全さこそがリアルでした。

あなたは、誰の嘘を許せますか?

読み終わったあとに、
「許し」と「真実」について
少しだけ自分と向き合いたくなる、そんな一冊です。

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